花粉症対策のための腸活
2023/03/02
3月に入り暖かい日が続いていますが、今年は花粉の飛散量が多いようですね
当院の患者さんの中には2月下旬頃からつらい症状を訴えている方もいらっしゃり、日に日に増えている感じさえしています・・・。
マスクやゴーグル、お薬など対策は人それぞれなのでしょうが、(歯科だけど)当院で扱っている腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスが花粉症とも関連しているので、何かいい方法ないかな?と思っている方が居たら参考にしてください。
花粉症に対する様々な対策がある中で、○○ヨーグルトがいいらしいよ!と聞いたことがある人もいると思います。(しばらく頑張って食べたけど残念ながら効果なし。という方も・・・)これは、ヨーグルトの中にはビフィズス菌や乳酸菌が含まれていることから整腸作用、要は腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを整えることにより自身の免疫力を整えることを目的としている部分(パターン①)とビフィズス菌ABC株や乳酸菌XYZ株が直接的に免疫力を上げる(パターン②)の2通りが考えられています。簡単にまとめると、
パターン①ビフィズス菌や乳酸菌などのいわゆる善玉菌が腸内環境を整える間接的な効果
パターン②特定の菌であるビフィズス菌ABC株や乳酸菌XYZ株の成分が直接的に免疫力に作用する
といった感じです。どちらが効果が高いか?というと当然直接的に働く②です。ただし、ここで一つ大きな問題があります。食事やサプリとして摂取した細菌は腸で増えて住み続けることは難しい(つまりは効果が持続しない)ということです。これには例外があって、もともと、ビフィズス菌ABC株を腸内に持っていれば同じ菌を摂取することで増やすことは可能と言われています。ここでは、株と書きましたが「種」と書いてある場合もあります。例えば、私の場合だとビフィドバクテリウム属(ざっくりビフィズス菌)ロンガム種が腸内細菌検査の結果カラダの中に住んでいることがわかっているのでロンガム種が入っている森永ヨーグルトのビフィダスがいいだろうなぁ、といった具合です。パターン②は効果が高い分、自身の腸内細菌がわからないと何十種類とあるヨーグルトの中からあたりを探せずに諦めてしまうかもしれません。
一方、パターン①は効果はちょっと劣るかもしれませんが、多くの方に効果がありそうです。ただし、これもビフィズス菌や乳酸菌が少なくなって腸内フローラのバランスが崩れている人にとって有効なので、特に日頃からヨーグルトを食べる習慣がない方にとっては効果的かもしれません。
余談ですが、今年に入って腸内細菌検査を行った方で、乳酸菌がなんと「ゼロ=0」の方がいらっしゃいました。この結果は乳酸菌が全くいないわけではなく、検査の検出限界以下だっただけという解釈です。まぁ、それでもかなり珍しいと思いますが・・・・。で、その方は普段ヨーグルトも食べるし漬物とかも食べてるけど・・・とのことでした。そんなこともあったので、花粉症で悩まれている方がいらっしゃったら、一度は腸内細菌検査をしてご自身の腸内環境を把握して対策をたててみてはいかがでしょうか?
追伸)検査までするのはハードルが高い!とお考えの方。花粉症における免疫反応と関係性が強い腸内細菌として「酪酸菌」という細菌がいます。一般的にあまりなじみのない菌かもしれませんがビフィズス菌や乳酸菌とは別のタイプで、免疫への作用についても異なっている興味深い菌ですので次の機会にご紹介しますね。
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